・オーダーメイドって?
・0.06㎜の違いでヤスリをかける!!
・指輪のはめ心地はヤスリかけで決まる !!
こんにちは、斎藤です。
今回は、「~ヤスリのかけ方~」をご紹介します。
オーダーメイド
さて、前回、~加工技術・修理技術について~、お話しました。今回は、特にヤスリかけの技術にスポットを当ててみたいと思います。
帽子や靴をオーダーメイドされたことはありますか?
スーツはどうでしょう?
ところでオーダーメイドされる理由は?
自分の体形に合った物を身に着けたいからではありませんか?!
標準とは微妙に違う自分のサイズぴったりに仕立ててもらうのがオーダーメイドですよね。
1㎝単位あるいは数㎜単位で手直ししながら仕上げるのではないでしょうか?
ところが、最近の宝飾業界では、お客様のデザインの意向だけ取り入れ、既成の枠で仕上げるのをオーダーメイドというようです。
既成の指輪にネームを彫っただけでオーダーメイドだというひどい話を耳にしたこともあります。
こんな悩みをお持ちではないですか?
・指は細いのに節が太いから指輪がくるくる回ってしまう
・指がむくみやすく、よく痛くなるけれど大きくすると普段は抜けて落としてしまいそうで、少々痛くて
も我慢している
・サイズがきつくなってきたかな ? と思っていたら抜けなくなってしまった
・指輪のサイズを測って合わせたのに何かしっくりしない違和感がある
指だって一人一人形も厚みも違うのですから既成の指輪をはめていれば仕方のないことですね
指輪だってオーダーメイドというなら自分の指の形に合わせて作ってもらいたいですよね!!
通常指輪は5cm~7cmの間でリングに作られています。指輪を1サイズ大きくする場合、指輪を切って1.2mmの地金を挿んでロー付けするのです。
ですから3サイズ大きくするなら、3.6mmの地金を挿んでロー付けするわけです。
ひどい例として1サイズならサイズ棒に入れて木づちでたたいて伸ばす事もあるようですが地金が薄くなって割れてしまいますし、指にくい込んで痛くもなります。
指の節が太い人は節が通るサイズにするため指でくるくる回ってしまうのは普通です。
私は、指輪の内側を0.5mmヤスリかけすることで1サイズを調整できますし、3.5mmの幅があれば0.06mmの勾配をつけてヤスリかけすることで2サイズを調整することができるのです。
ですから節が太くても、むくみやすくても一人一人に合わせたヤスリかけで指にフィットする指輪、違和感なくはめられる指輪を手づくりする技術をもっています。
これがサイズ直しも含め、究極のオーダーメイドではないでしょうか?
0.5㎜~1㎜単位でヤスリかけができると左右から中心に向かってヤスリをかければ甲丸のリングでも平面の板の上に立たせることができるくらいバランスのとれたリングづくりができるのです。
今回はここまでにしたいと思います。
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