2016年12月5日

世界で一つの真珠

こんにちは、斎藤です。

今回は、~ 私が手にした宝石(真珠) ~ についてご紹介します。


真珠との出会い



前回、私が初めて買ったパールのネックレスが今もパールの色見本になっているというお話しをしましたが、振り返ってみるとパールとは不思議な縁があります。

海の水が汚れ、温暖化の影響を受けて良いものが採れにくくなっていた頃、知人のお父様が真珠の養殖をされていたのを知りました。
そして、真珠を見せていただく機会があったのです。

今までに見たことのないピンク・グリーン・ブルー・シルバーなどの色珠で前処理など一切されていない貝から取り上げたままのまさに「マダマ」です。
オリエント効果のある本当に美しい真珠を目にしたのです。

これまで真珠の養殖者は誰一人として成功しなかった色珠に六十年の人生を費やし成功されたという事でした。
私は、初めて目にする色に感嘆と驚きの声を上げて見入っていたのですが自慢げに嬉しそうな顔のご主人の横で奥様は、家を2~3軒は潰されたとずいぶん憤慨されていました。
一口では言い表せないほど大変な道のりだったのでしょうね。

ご高齢なこともあり、養殖の仕事を辞められると聞き、さらに跡継ぎがいないので誰も作り方を知らないと聞かされ大変残念に思いました。

何とか一つ譲って貰えないかとお願いしたら、私の事を気に入ったからと言って全部譲って下さったのです。
「家を2~3軒・・・・」と奥様から聞かされていたので本当に申し訳ない気持ちと嬉しい感謝の気持ちで一杯でした。

この真珠を鑑別に出したのですが、初めて目にする色で見本となる色がないうえに、無穴の珠なので、どのようにして出来たものか調べようがないから鑑別できないと言われ、鑑別書を作成してもらえなかったのです。

その後、色珠の作り方を伝授されることなく唯一の養殖者であるご主人も亡くなられ、何度となくこの鑑定機関とは問答を繰り返したのですが同じ事でした。

最近、再度事情を説明したところ、やっと理解しては頂けたのですが、現存する真珠に同じような色珠が他にないため、やはり鑑別書ではなく報告書にとどまりました。

十年たった現在でも、この色珠の養殖に成功した人はなく、遺作となりました。

私にとっては大切なコレクションの一つです。



真珠にはアコヤや南洋の他にも淡水パールがあります。

淡水と言えば形が不規則で小さな物が大半です。
最近では形が円に近づいてきているようですが、大きな真円の珠は、取れないとされています。


琵琶湖で淡水パールの養殖をされていた方との縁もあり、珍しい淡水パールを手にすることができました。

なんと12㎜の真円でしかもピンクの淡水パールです。


どうしてできたのか今でもわからないという事です。





今回のまとめ

人との縁が宝石との縁をつないでくれる
私が手にした真珠は世界で一つの物ばかりです


今回はここまでにしたいと思います。

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