店主：齋藤のこぼれ話2

こんにちは、齋藤です。

今回は、「～人にとっての宝石とは何か・宝石のパワー～について」私の体験談を交えてお話しします。

私がお客様に宝石についてお話しさせていただくとき、その方に合った宝石は何か、また、今必要な宝石が何なのかが宝石を通して自然と見えてくるのです。（怪しい話ではありませんので。。。）

宝石にはそれぞれにパワーというものがあります。人にとっての宝石とは何かを考えてみて私が言えるとしたらこんな事ではないでしょうか。

●ルビーの赤いパワーで力づけられる
●サファイアの青いパワーは心が映され爽やかになる
●エメラルドの緑のパワーは心が癒される
●ヒスイは同じ緑のパワーでも心を和ませてくれる
●パール（真珠）のパワーは心がなぜかほんわかとなって変にこだわらなくなる
●ブラックオパールのパワーは万華鏡の様に心を揺さぶられ、物事に寛大になれる
●アレキサンドライトのパワーで精神的な不安がなくなり落ち着かせてくれる

宝石はすべて自然が作り出した色のハーモニーであり、その美しさに感動し、見ているだけで心が清められていく感覚に落ち入ってしまう不思議な力を持っています。

美しさを追求する物としては一番ではないでしょうか？

想像もできないほど果てしない年月を経てできた宝石を見ていると小さな事にこだわっている自分がいかにちっぽけであるか戒められ、心が洗われます。

例えば、本当に美しいダイヤとは、ＤカラーだとかＶＶＳ１などと評価しなくてもただ七色に輝き、見ていると目が痛くなるほどのスパークする光に言葉もなく釘付けにされ貪欲になって、自然に心が清められていく思いにさせてくれるそういうパワーがあるのです。

さほど美しくもないのに大きいから高価だからこの宝石は良いでしょう、きれいでしょうなどと言っている人を見ると情けなくなります。宝石の価値が判るなどと言って美を語るべきではないでしょう。

美しい宝石、感動を覚える宝石を一度ご覧になった方は夢に出てくると皆さんおっしゃいます。
先日もこのブログを見てくださっている方が東京から神戸に行かれる際に当店にお立ちより下さいました。宝石を見てとても感動されているご様子でした。

ご興味のある方はぜひ一度、当店へ見にいらしてください。



宝石には自分を守ってくれるパワーが確かにあります。

私が宝石を通して体験したいくつかの逸話をご紹介します。


以前にお話しした300年前のサファイアを私が手に入れてからのことです。

何年も探し続けたピジョンブラッドのルビー（2.4ｃｔ）が手に入ったのです。

その他にも七色のブラックオパール・コロンビアのムゾーとチボールのエメラルド・ハニーカラーのキャッツアイ・金目のキャッツアイ・４キラリ以上のメキシコオパール・ろうかんの翡翠など欲しいと思うと次々と手に入れることができたのです。

これらの宝石はお金さえ出せば簡単に手に入るというものではないのです。

私一人でどうあがこうと、どうにもならないことなのです。
宝石業界において信頼し合える人間関係が築けたからこそ得られたものだと思います。
これには宝石のパワーが力添えしてくれたのだと私は実感しています。


他にもこんなことがありました。


私が出世指輪と呼んでいるものです。

商売がダメになり、最後に残ったお金で今まで苦労を掛けた奥さんにと１ｃｔのダイヤの指輪を買われた方がおられました。
１年後に２ｃｔのダイヤの指輪に買い換えに来られたので事情を伺ったところ、１週間ほどして商売が持ち直したという事でした。
商売がうまく行かず辞めようかと思っていたご友人がその話を聞き、その１ｃｔの指輪を買われたのですが、しばらくしてやはり持ち直し、その方も１年後に２ｃｔのダイヤの指輪に買い換えられました。

これが私の申し上げている出世指輪です。

２ｃｔのダイヤを買えたのだから１ｃｔのダイヤに感謝して手放すようにと申し上げたのですが、こんなにご利益があるならとその指輪を、ご自分の娘さんに持たせ、手放すことを拒まれました。

しばらくして持ち直していた商売が再びダメになり廃業されたそうです。


ヒスイの指輪にまつわる実際にあった話です。

娘さんが大病を患い、医者から余命わずかと宣告されたある日、以前私がヒスイのパワーをお話したことを思い出されて、ヒスイの指輪を前に祈る想いでおられると病院からすぐ来るようにと電話があり、覚悟を決めて慌てて病院に行かれたんだそうです。
ベッドの上で手を振っている娘さんがおられたとか。
先生も「あり得ない奇跡だ！」と驚かれていたそうです。

慌てていたので指輪をしまわずに出てきたことを思い出し、家に帰ってヒスイの指輪をかたずけようとテーブルの上を見て泥棒が入ったと思われたんだそうです。
ケースが置いてあるだけでヒスイの指輪がどこを探してもなかったのです。
玄関のドアも勝手口も窓という窓には鍵も掛かっているし何処も荒らされていない、泥棒が入った痕跡はなかったそうです。
間違えて捨てたのではとゴミ箱の中のごみを一つ一つ拾って探したけれど結局出てこなかったそうです。

消えたのです。ヒスイと引き換えに娘さんの命を救ったのです。
私はそう思っています。


宝石の持つパワーは怖いと思いませんか？良くも悪くも働くのですから。。。
自分の我を通したり、欲を出しすぎると宝石のパワーが負に働く事になりかねません。



初めて当店を訪れてくださるお客様の大半が修理をしてほしいという方々です。

宝石をお見せしながら話をしているとなぜか自然とその方の今抱えておられる悩みや苦しみが見えてくるのです。
そのことを申し上げると皆びっくりされますが、大方間違っていないようでそこからはいつもたいてい悩み相談を受けることになるのです。

どうしてわかるのかと聞かれるのですが私にもわかりません。不思議ですが私の意に反して言葉がでてくるのです。
いろいろ話しているうちにその方が必要としている宝石がわかるのです。
逆にお客様が欲しいと思われている宝石でも今はその方にはマイナスに働いてしまい、持つべきではない宝石だということもわかるのです。


今回はこのくらいにして次回は加工について触れてみたいと思います。